しょうたいふめいのGeek

主にPC系のやってみたことで誰かの役に立つかもしれないことを書いていく予定

技術者がユーザー企業に転職するのは不幸なのか?

確か日経IDを維持するには最低限メルマガを購読する必要があってその関係だと思うが、

とかいうメールのタイトルが目に入ってぎょっとした。
自分がまさにそのパターンなのでw

まあそもそも「幸福」ってのが主観的なものなので勝手に不幸の始まりにするなって話ですが、タイトルはともかく書いてある内容自体はそれほどおかしくないとも思うので、自分のケースを含めできるだけ客観的に書いてみる。

・収入
ユーザー企業もいろいろあるが、IT業界は一般的には給与が高い業界なので、転職によって収入が下がることが多いと思われる。
私個人のケースだと、転職前の企業の業績がアレでそれほど年収が高かったわけではなかったが、転職前にエージェントと確認した想定ケースでは残業なしだとかなりダウン、残業時間が制限いっぱいでやっと同レベルになる計算だった。

・勤務時間
諸事情で初年度は「同レベルの年収になった」ためにその企業で働く人としては多かったがIT業界の通常運転というのが感じだった。(個人の感想です)
2年目の現在は障害発生やメンテの都合がなければ残業はあまりなく、休出すれば代休をとらされ、今年からは年5日の有給取得を迫られる状況で、「暇だな」と思える時間がかなりあるという「IT業界では考えられなかった」状況にある。(個人のry

ただし、過去にSIerから大企業子会社に常駐していたころは、似たような勤務時間で1日勤務時間の標準が7:45だったので、もしかしたらそちらの方が恵まれていたかもしれない。

・仕事内容
転職したタイミングで大規模なシステム更新があったので、初年度は非常にスキルが問われる難易度の高い仕事で、成功した時に複数の「是非事例として載せさせてください」という申し出があった感じだった。
2年目の現在は初年度苦労したからと上長が配慮している面もあるにしろ、初年度構築したシステムの安定化などの比較的ゆるい仕事をやっている。

ただ企業内ではチャレンジングなプロジェクトが別メンバーで行われており、一般にスマホ等のデジタルガジェットが普及したことで、今後はユーザー企業でもITスキルを発揮する機会は多々あるというのが個人的な意見。

ただし、ユーザー企業の方針によっては「すべてベンダーに請け負わせて、ユーザー側が手を出さない」ということもありえるのでそこは環境次第か。

・個人的意見
IT業界にいて「コンピュータは好きだけど、仕事が忙しくて家に戻ってまでコンピュータにさわりたくないよ…」となってしまったとか、「収入は満足してるけど自由な時間がなさ過ぎて家族との関係が…」とかいう人は、ユーザー企業のIT担当は意外と良いのではないかと思う。

実際に「収入は減ったけど家族との時間も取れてこっちのほうが断然いい」というような意見は聞いた。

個人的には前企業で海外と組んで製品をリリースしたり、サービスを構築して提供したりとスキルを活かす仕事はできたものの、同僚が倒れて復帰できなくなったり自分も健康上ヤバい状況に追い込まれて仕事を減らすか転職するか…という状況だったので、2年目の現在は「人間らしい生活ができる」という面では満足している。

正直に書くと「もらっている年収が世の中からの評価なんだから、自分のスキルが生かせる業務が一段落して年収もあまり期待できない今、まだここに残る理由はあるのか?次行けばいいんじゃね?」という気持ちはあるのだが、やめるほどの切迫した理由はないし、外から強く勧誘されたわけでもないし…ということで、転職したほうがいいのでは?とうっすら思いつつも踏み切れない、というのが現状でしょうか。

 

P.S.
ただ

>専門性を中心に人生設計する人は、自分の専門技術をより理解してくれる人を
>必死で探すでしょう。自分の専門分野のコミュニティーに積極的に参加し、
>人脈を広げるでしょう。

これは個人的には賛同できない。あえて極端に描くと、こちとら人間とかかわる仕事がヤだからITやってんだよ、人脈ってなんだよ、情報なんざググってさがせるし、発信もいくらでもできるだろうが…というタイプの技術者なもので…